アクロス・アソシエイツ・コンサルタンツ

Monday 13 December 2010

会社はなぜ衰退するのか

日本では創業100年を越える企業が20,000社以上あるといわれています。この変化の激しい時代に何が事業を継続させたのでしょうか?私が入社した当時のソニーは創業者の井深さん、盛田さんがトップの経営者でした。家電メーカーとして後発のソニーは他社にない技術とユニークな商品で市場を創造し成長しました。モノだけでなく様々な経営分野で創業者の理念が浸透しました。その後会社のトップが代わり創業者の理念は企業文化として引き継がれましたが、何事にも果敢に挑戦するベンチャー企業から安定性を重視した企業になったようにも見受けられます。

このように企業は創業時の不安定であるが、ダイナミックな動きをする時代を過ぎ企業として安定した成長を求めるようになると、時には活力に陰りがでたり場合によっては衰退に向かうケースもあります。もし創業者が今でも経営していたらどうかと想像してみますが答えは簡単ではありません。後世の人の能力が劣っている訳ではありません。では何が違うのでしょうか?それは会社に勤める多くの人が従来の仕事をただそつなくこなすようになるからではないでしょうか?仕事は時に殻をやぶり、変化させることが重要です。ルールも変える必要があります。人は仕事がうまく行かない時に他人や組織などまわりの環境のせいにする傾向があります。

確かに現状を打破するには大変なエネルギーが必要なのは事実です。しかし創業後長年に亘っても若さを失わずに活気のある会社も存在します。与えられた仕事だけを今まで通りやることでは会社は生きていかれません。日本のように内向きの社会で生きてきた会社はやがてグローバル化の波にのまれてしまいます。さて今日も新しい日が始ります。やらなければいけない仕事が山積しています。しかし、ここで立ち止まり、会社を変える仕事は何かを考えてみましょう。これが企業の誕生から衰退の変化に挑戦してみることに繋がることでしょう。
(鶴見)

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