アクロス・アソシエイツ・コンサルタンツ

Friday 20 August 2010

食べ物にケチをつけると・・・

私は海外に出ると必ず現地の人たちがどんなものをどうやって食べているかを観察します。テーブルマナーでもアメリカ式、イギリス式、フランス式ではかなり違います。たとえばアメリカだと切ってからナイフは置いて、右手にフォークを持ち替えて食べるのが普通です。ロンドンのレストランで一発でアメリカ人と分かっちゃう仕草の代表です。ヨーロッパ大陸の人達は料理を食べてナイフとフォークをお皿に真横に並べるとご馳走様ですが、イギリスだとナイフとフォークはまっすぐ縦に置きます。これは言葉を聞かずにイギリス人をレストランで判別するいい方法なのです。イギリスの影響が強いオーストラリアやニュージーランドではどうか知らないのですが、少なくても今まで間違った例がありません。どうも日本で45度に置く根拠がどうもはっきりしませんが、この中間なのでしょうか?

私は料理が好きなこともあって、食は文化の要素の中で最も重要なものだと思っています。芸術、文学といった分野よりもより日常生活に直結しているだけに思い入れは激しいわけです。世界中の料理の中でも民族を超えて美味しい、あるいはポピュラーな料理があります。やはりフランスや中華料理の洗練度は群を抜いていますが、反対にハンバーガーやピザの普及度合いはすごいものです。最近は寿司も仲間入りしたといえるでしょう。しかしなんといっても誰もが一番すきな料理は、今まで自分が食べて育ってきた料理なのです。これは一般的にうまい、まずいを超越した文化の源泉と考えます。納豆なんかは知らない人にとってはかなりのものだと思いますが、私なんか大好物です。

というわけで裏返しに考えると、海外でその国の料理を褒めたり、料理法を聞いたり、本当に美味しいと思って楽しく食べているとホストとの距離がぐっと近づきます。この点私はかなり食べ物の許容範囲が広いので過去に非常に得をしていると思います。また本当に楽しい時間をすごすことができました。反対にその国の料理の悪口を言うと、間違いなくその人たちはいやな思いをします。イギリス人は結構自虐的なんで自分からいう人もいますが、酔っ払って「イギリスの飯はまずい」なんて会社の同僚の前で思わず言ってしまわないように注意しましょう。 (西川)


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